先週の日曜日に高松に着いてから八日が経過した。
僕の目的である讃岐国の式内社は昨日の時点ですべて回り終えたので今日はフリー。

香川県は平野が広く、おかげで一部を除けば神社が鎮座する場所も平野部にかたまっていた。
山頂近くに鎮座する神社もあったけどむしろそれは少数派だった。
それでも期間内にすべてを回り切らなけりゃと思うとプレッシャーがかかっていたから、すべて終えたいまでは本当にほっとしている。
最終日の今日、いつもなら午前五時には起きるのに二度寝してしまい、七時起床。
いろいろと準備をしてから琴電に乗り仏生山温泉へ向かった。
琴電では電車賃と入浴料のセットきっぷ販売している。
それを利用すると電車も温泉もお得に楽しめるのだ。

「プチ移住」以来、毎日シャワーは浴びているけど風呂につかるのは初めてだった。
一時間ほどのんびり入浴し、出るころには肌がつるつるに。
温泉の建物はモダンアートを思わせる。
待合に古本が並べられていて、すべて二百円で販売していた。

特別きっぷのおかげで区間内の琴電はフリー乗車できる。
栗林公園と港を散策してから僕たちの拠点から近い片原町に戻り、高松最後の晩はここ、と決めていた「ビンビール酒場」へ。
時間は午後三時台だが店内はほぼ満員。
ビールは冷蔵庫から勝手に取り出して串ものと刺身、一品料理を注文。

高松のいいところはチェーン店が少なく、個人店が多いところ。
居酒屋もうどん屋もこの町に来なければ行けない店が多い。
これって地域経済にとってはとても重要なことではないだろうか。

サイゼリヤ好きな僕にとってはお店のない高松に「プチ移住」することは苦痛であった。
しかし来てみて思ったのは、その土地にあるお店を利用すれば十分に楽しめるし、お金は本社のある場所ではなく、その土地に落ちる。
高松人にとっては当たり前のことかもしれないけど、普段からチェーン展開するお店を利用するのが当たり前と思っている僕からすれば、偉そうな言い方かもしれないけど、健全な経済がここにあると思った。

それにしても名残惜しい。
ようやく逗留先から近いスーパーや商店街を気安く利用できるようになったのに。

「プチ移住」を通して日本中の町に少しずつ滞在しながら、その町のことを知って好きになれると楽しいと思う。
さて、次ぎはどこに行こうか。