■箱型
 この社殿形態は「箱型」という名称があるわけではなく、箱のなかに社を納めた外見からこの名がついたと思われます。四角い箱のなかに三社用の神棚を納めた形態は、大小問わず数社が現存しています。とりわけ西区那古野(西-1)の神さまは屋根にまつられしかも大型なので人目を引きますが、祭礼日以外だと扉が閉まっており、何か分かりにくい。月次祭のように社殿の扉を開けてはじめて顔をのぞかせる神棚に、これが神さまをまつったものだと明らかになります。それも箱型の特徴といえるでしょう。
 箱型には扉のフタがあるもの/ないもの、その扉が木製/ガラス製といった区分けもできます。一方、社殿構造がシンプルなせいか比較的小型のものが多く、軒下にまつられている光景も見られます。また市外にも多く存在し、高山市や郡上市ではガラス箱のなかに社を入れて、外からの視認性を高めています。露出していた社を風雨から保護する目的で箱のなかに入れておまつりしたのではないか、と思われます。
 代表的な社に、西区那古野(西-1)、西区則武新町(西-20・21)、東区黒門(東-6)。※西-1・20・21は普段は扉が閉まっていますが、祭礼日には扉を開け、なかに入っている神棚(三社用)が見られます。

<1>西区那古野(西-1)
西-1











なかには三社用の神棚
箱型1













<2>西区則武新町(西-20)
西-21











<3>西区則武新町(西-21)
西-20











<4>東区黒門町(東-6)
東-6