去る3月6日に西生涯学習センターで行われた「残そう! なごやの屋根神」の第三部では、実際に屋根神さまをまつるご町内の方にご登場していただきました。普段、私が行っている聞き取りとは違って、まとまった時間に密度の濃いお話を聞くことができ、また実際に使用している祭具等も見せていただくことができた点で、屋根神さまの実像、祭祀のやり方や苦労などがリアルにお分かりいただけたのではないでしょうか。
 ここでは数回に分けてその講演録を掲載したいと思います。
(聞き手、「屋根神ウオーク実行委員会」 森 実)

ーまずは屋根神さまがおまつりされている場所から教えてください。
 私どもの町内は「菊井通八丁目町内会」といいます。菊井町の交差点の西南角に菊井クリニックという病院がありますが、そこから西の亀島の手前までと交差点から南へ消防署の方に向かってその右側(西側)が「名駅2丁目」です。その東側は「那古野2丁目」です。菊井通八丁目町内会というのは、「名駅2丁目」と「那古野2丁目」の二ヶ町で構成されています。旧町名でいうと「菊井通八丁目」というわけです。
ー屋根神さまはいつごろに作られたものですか?
 私は全然知りません。まったく知りません。ただ古いということだけで、こないだもとの持ち主の方に聞きに行ったわけです。
「高橋さん、何を聞きにいりゃぁた、ほんなこといってもわしも知らんぎゃぁ、わしの親が作ったんだで、わしは知らん。えらいこと高橋さん尋ねにきたなあ」ていわっせる。
「だいたいの想像で分かりませんか」と聞くと、「大正の終わりごろかな...」
 私より年齢が上で、80歳の方ですわ。その方のお父さんのことなのでご存じないわけです。セミナーがあるから、多少詳しく説明せないかんわなぁと思いましてね。大正の終わり、私んとこが大正の終わりごろに現在のところに来ておりますから、そのころじゃないかなと思います。それ以上、詳しいことは私自身分かりませんし、今になるともっと詳しく勉強しとくんだったな、と反省しております。

※2010年3月6日に開催されたセミナー「残そう! 屋根神」の講義録を連載形式で掲載いたします。