ー以前は当番で木箱を回していたとお聞きましたが。
 これ(木箱)はね、昭和30年代に隣に神さまが移った当時から使っているわけです。ここの中に三方と榊、お神酒、水の瓶、洗米や塩の皿、幕、そしてもうひとつハタキを入れてね、どうしてもそれを入れると結構重い。さらに平成16年以前は三方を神さまのお社頭の上に三つ並べました。これもやっぱり脚立を立てて上がるというので大変、三方三つはとてもじゃないけど、持って上にあがるわけにはいかないと。皆さん高齢になり危ないということで、私が総代になってからここに入れ物を作りました。けれどももうひとつ、この箱とは別にかがり火を焚いていたんですけど、先ほどの話のように苦情もあったんです。だからいつやめたんだろうな、と思い出そうとしたんですが思い出せません。ここに移ってから10年くらいはやったかなと。歩道橋がありましたので、その真下に持って来て焚きました。風が吹くとパッパッパと火の粉が飛ぶもんですから、苦情が出て、困ったなと。それとかがり火に焚く焚き物がですね、まさか古材で焚くわけにはいかんもんで、新しい切り材を束ねたものを買って来た。それも買うことができなくなっちゃった。それもあって、ひょっとして火事にでもなったら困るということで、かがり火は中止、現在はもうやりません。ただまつるだけです。提灯の枠も入りませんので、箱、枠、かごの三つを当番の方に持っていただいておりました。そして次の方にお願いしますと持って行っていました。おうちによってはね、箱は置けるけどかがり火のカゴは座敷に載せるわけにはいかんと、置き場がにゃぁという人が出て来た。それとかがり火のカゴは鉄でできてますから重いんですよ。薄いとすぐ鉄のところが腐っちゃっいまして補修、補修ということがありましたからやめました。


※2010年3月6日に開催されたセミナー「残そう! 屋根神」の講義録を連載形式で掲載いたします。