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「高速道路ができるもんだでね、神社をこちら側に移転したんですよ。そのとき神楽にも金箔を張ったんです」

地下鉄東海通駅を出て住宅街を東に進むと、最近建てられたような神社がある。
白木のつややかさが残る本殿、隣接して建つ縦長のシャッターを供えた倉庫は、電動シャッターと換気機能を備えた最新設備である。

東海通の交差点にあった神社のことは覚えている。
日比野の交差点から名古屋港に伸びる江川線沿いに稲荷社はあったが、気がついたときにはすでに神社地は更地になっていた。
高速道路が江川線上に建てられるのを機に道路拡張が行われ、そのあおりで移転を余儀なくされた。

中川区の中野神明社で初めて神楽屋形を目にして、その姿に感動した僕が向かったのは移転後の稲荷社だ。

そこで、辰巳、中之組、西之組の三台の神楽屋形に出会った。

十月の祭礼に通うこと五年。

神楽屋形の魅力にのめりこむきっかけを、東海通の神楽屋形が与えてくれた。

写真は名古屋市港区。