091018東海通辰巳神楽109

「僕もついてってもいいですか?」
「あぁ、いいよ」

三台の神楽屋形が出る名古屋市港区東海通の稲荷社祭礼。

神楽屋形は境内前に集まったあと各町内を巡行するので、昼までは離ればなれである。
そこで一年に一町内ずつ、三年をかけて辰巳町、中之組、西之組をそれぞれ回らせてもらった。

東海通は名古屋南部を東西に貫く主要幹線。
でも大通りのすぐ南には車がすれ違えないほどの細くて狭い路地がのびている。

地図で確認すると、旧宮の宿西側の熱田区大瀬子町辺りからカーブしながら東海通に続いている。
脇往還の雰囲気だ。

もちろんこの細い路地を神楽屋形も進む。

辰巳町神楽は町内のまつり宿を一軒一軒訪ね、そこで神楽囃子を披露しながら巡行する。

町内の長老格が先導し、「稲荷社祭礼」と染められた白いハッピを着た囃子方の若衆があとに続く。

小さな子たちは神楽屋形ではなく町内や組で出すお獅子をかぶって町内を回っていた。

資料によれば、名古屋市内ではかつて、若者組や青年会という若者組織が中心となって重い神楽屋形を担ぎ、囃子を担当したという。
年齢階梯の厳しい環境下で行われていた祭礼もいまは昔、僕に目には秋の日のにぎやかな楽しいおまつりに映った。

写真は愛知県名古屋市。