130210道祖金勢大明神

畑中地蔵は、地蔵と名づけられてはいるものの、ごく普通に見られる地蔵尊の姿とはかけ離れた自然石だ。

再び芥子川律治先生の「名古屋の民間信仰」を見てみよう。

「道祖金勢大明神」

伏見通の西側、路地を入るとつき当たりの会社の北側に妙安寺というお寺がある。
山門の手前には小さな堂があり、なかには石製と木製の男根がまつられているという。
いまでは秘仏化されているようで、残念だけど外からはうかがい知ることはできない。
その名が刻まれた石柱が堂の主人の存在を知らせているだけだ。

芥子川先生は著書の中で、道祖金勢大明神を男神、畑中地蔵を女神として道祖神として信仰を集めていたのではないかと推測されている。

畑中地蔵を女神(陰石)とするのはご神体の背面に通る筋がその根拠らしい。
一方の道祖金勢大明神には「道祖」と「金勢」という両雄の名を冠しているだけに、そう考えても違和感はない。

しかし本当のところはどうなのか分からない。
名古屋のように道祖神信仰が希薄な地域なだけに、僕にとっては疑問に思えて仕方ないのだが...

写真は愛知県名古屋市。