道祖神から石神、そして社宮司(シャグジ)に関心を持った僕は、シャグジが木に関係すると知って以来、いつしか木に注目するようになっていた。
そして神社を通ると注連縄を巻いた御神木をチェックするのが最近の習慣である。

樹齢の古い巨木を見たければ鎮守の杜を訪れるのが手っ取り早いが、ごくまれに神社とは関係ないと思われるところにも立っていたりする。

木を気にしていたら、今度は木を見ることが楽しみになってきた。
町の神さまから町の木々へ…

ある日、一杯飲んだほろ酔い気分で本屋さんに入り、何気に棚を見ていたら「神」「木」という言葉をトロンとした目が察知した。

その本「神の木」は僕に新たな視点を与えてくれた。
これまで道祖神という名の石の神さまばかり気にしていたけど、この本に載っているのは木、つまり木そのものを神体とする、いわゆる御神木である。
副題につけられた「日・韓・台の巨木・老樹信仰」という文言にもそそられる。

この本の中で韓国人研究者である著者が最初に取り上げたのは滋賀県長浜市高月町の「野神さん」。
写真で見る限りこの野神さんはとてつもない巨木で滋賀県でも湖北、湖東地方で信仰されているという。

それにしても神社で見られる注連縄を巻いた御神木とは何が違うんだろう。

本だけで満足できないなら実物を見るしかない。
青春18切符を手に北陸本線高月駅向かった。

※参考文献
李春子「神の木 日・韓・台の巨木・老樹信仰」 サンライズ出版 2011年
※続きは「「相模の三魔羅」異色の道祖神と出会う旅 その二」終了後に掲載予定です。