140114秦野市今泉マラセの神33


「これね、上新粉の団子」

息子夫婦と一緒にどんど焼に来ていたおじいさんたちは、先っぽに団子のついた棒を持ってどんどの火であぶっていた。
白とピンクの団子にこんがりとした焼き目がついてくる。

「初めて見ました。僕の住む地域にはこういうものがないんですよ」

おじいさんは「そう」とうなずいて団子について教えてくれた。

「団子はね当日か前日に作るのね。あまり早く作ると固くなってしまうから。上新粉に砂糖を混ぜておくと食べたときに味があるでしょう」

「ほら、これ一個食べてみたら」

横にいたおばあさんがリング状になった団子のなかからしっかり焼き目のついたものを取ってくれた。
いただくとほんのりと淡い甘さが感じられた。

「余ったらね、砂糖をまぶして醤油をつけて食べたりするよ。みそ汁のなかに入れたりなんてことも聞いたことあるな。それとね、薪の火であぶって食べると風邪を引かないっていわれてるしね」

写真は神奈川県秦野市。

※参考文献
「秦野の道祖神・庚申塔・地神塔」秦野市教育委員会 一九八八年