140114秦野市今泉マラセの神22


「僕はここの町に住んでいるのではないけど、近いからこうして来るんだよ。

むかし、僕たちが小学生だったころのどんど焼きはね、小屋がけからすべて子どもたちがやったもんだよ。
学校が終わると山へ行ってさ。
木を切りに行くんだよ。

どんど焼きでは正月飾りを燃やすけど、それだけだとすぐ燃えてしまうからさ。
切り株をね、木の根っこの部分を掘り起こして、それを持ってきたもんだよ。
それだと長く燃えるだろ。

(おばあさん「四十年も五十年も昔の話だけどね」)

また“御神竹”といって竹に弓のようなものを立てて燃やしたりもしたよ。
いまではハッサワ(地名)あたりだけだろうか。

それと“アクマッパライ”といってね。
子どもたちが仮面をつけて各家庭を回って。
家の中に入っていってお祓いをするんだ。
数え歌のようなものもあったな。
大人はついて太鼓でリズムをとる。
それで五十軒ほど回ったかな。

小屋のなかではね、子どもたちが遊んだもんだよ、十四日から十五日にかけて徹夜だったね。いまではかなり省略してしまっているようだけど」

写真は神奈川県秦野市。