140413熱田区高蔵公園1


神社を出るとすぐ隣が公園である。
砂場で遊んでいる子どもはいるが、日曜の朝ということもあってかひとの姿はまばらだ。

「ちょうどよぅ、古墳の向こう側ぐらいだわ。大きい木だで、行きゃぁすぐ分かるわ」

おじさんが指差すのは稲荷社後方にある古墳の方角だ。

公園に回ってみるとすぐに分かった。

木が植えられて小高い盛り土になった上に、肉食恐竜のティラノサウルスの足のような根が張り出している。
巨大化するクスノキを支える生命力の源である。

しかしあまりにも地表に露出してしまっていることが、この木に悪い影響を与えはしないだろうか。

ここは公園なので露出した根は子どもたちの格好の遊び場になってしまう。
栄養分を吸い取るための器官に傷がつくことは、クスノキの成長にとっていいはずはないだろう。

でもよく見ると、根は幹との境界が分からないほど短冊状の樹皮で覆われている。
また枝ぶりがよく幹からはヒコバエも出ていた。

人間が心配しなくとも木は自分の身を守る術を心得ているようだ。

写真は名古屋市熱田区。

※参考文献
名古屋市農政緑地局「生きている文化財 なごやの名木」1987