うちの職場(といっても僕は休職中だが)では利用者の保護者向けに通信を発行している。
R君という若い男の子が担当で毎月、特集に合わせて各事業所に記事を依頼。
送られてきた記事と写真をもとにレイアウトを考える。

いってみればひとり編集長だが、彼はこれまで編集業務未経験の名ばかり編集長。
だからレイアウトが完成し印刷する前のゲラの段階で僕のところに持ってくる。
僕はいつしかゲラに赤を入れる校正係になってしまった。

書かれている文章はお世辞にもうまいとはいえない。
僕もかつて主語と述語がつながらない文章を書いていたし、業界紙時代には記事の書き方でよく怒られた。
文章を書くこと難しさは経験しているから、未経験かつ、いつの間にかやらされるようになった彼を責めるわけにはいかない。

赤を入れた部分の理由をひとつひとつ説明する。
それでも僕の言葉をどれくらい理解しているのだろうと思うことがある。
次回も同じような書き方をするということはあまり理解してくれていないのかもしれない。

通信は保護者向けのものだから読者は限られる。
とはいえ職場の代表はかなりのレベルを求めている。
彼が代表に太刀打ちできるようになるにはあと何年かかるだろう。

そのころ僕がいるかどうか分からないから、彼の文章上達を陰ながら祈るばかりである。