振り返る、ということはときに必要なことだと思う。
単に過ぎ去った出来事や嫌な経験をあれこれ思い出すのではなく、純粋に自分が歩んできた道のりを見つめ直すこと。

松江市内の逗留先を出発し、ひたすらペダルを漕いで島根半島先端の美保関へ。
美保神社を参拝後、五本松公園で昼食をとり、次に向かったのは鳥取県の境港。
島根県とは境水道大橋でつながっている。
橋を渡りきったときにはまだ手に届くような近い場所にあったのに、振り返ると少しずつ遠ざかる。

大根島を経由して布自伎美神社が鎮座する嵩山を登拝した。
社のある頂上展望台から眼下の風景を眺めたとき、つい先ほど渡った橋、走った道が指でつまめそうなくらい小さく見えた。
想像以上に距離を走っていた。

目の前の仕事ばかりをこなしていると自分がどの位置に立っているのか分からなくなるときがある。
日々の積み重ねの大きさは振り返ることなしに分からない。

休職する以前の社内的な評価がどうなのか分からないけど、十二年もよくやってきたと思う。
過去に縛られて前に進めなくなるではいけないけど、適度に自分のやってきたことを自分自身で褒めてあげることは「いま、このとき」を生きる自分に自信となる。

嵩山からの眺めを見ていてそんなことに気づかされた。