190508磐坂神社1

社名の「磐坂」(イワサカ)が気になって広辞苑で調べてみると、同じ読みで「磐境」が出てきた。

「神の鎮座する施設・区域」

これって普通にイメージする神社のことじゃないのか。
イワサカって確か磐座(イワクラ)と同じような意味だったはず。
出雲にはご神体として尊崇される石神や大岩が多い、「プチ移住」前に読んだ本にはそう書かれていた。
だから磐坂神社も社名からすると大岩や石神が鎮座しているのではと期待していた。

松江の市街地から南に下り低い山並みが続くのどかな風景を走り抜けると、意宇川が平原川と分かれる手前に「岩坂」と書かれた看板を見つけた。
地図上では二つの学校記号に挟まれた丘陵上に神社がある。

小学校を左手に見ながら勢いよく水が流れる用水を渡ると木製の鳥居が立っていた。
その鳥居をくぐると山道のような石段が頂上へと誘う。
石の鳥居が見えてくるともうそこは境内だ。

随神門をくぐると正面には拝殿が建っている。
学校からは子どもたちの声が聞こえてくるが、境内にひとの姿は見られない。
入り口の鳥居から拝殿まで290歩、まずは参拝。
拝殿後方には大社造の本殿が鎮座するだけで、社名から勝手に想像していた石神は残念ながらまつられていなかった。

拝殿に向かって左側には摂社である「健雄神社」の社殿とともに牛のような獣の石像が立っていた。
天満宮で見慣れた寝そべる牛ではなく四肢で立つ牛(のような動物)であるから珍しい。

動物といえば拝殿の雨除け屋根の辺りからゴソゴソと何かがうごめく音がひっきりなしに聞こえた。
どこかの隙間から忍び込んだネズミが屋根の空洞で遊んでいるのだろうか。
足音だけが僕の頭上を行ったり来たり繰り返している。
姿が見えないから何だか気持ち悪い。

※写真は島根県松江市。

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