190508眞名井神社1

松江市内に借りたマンションを出て南に向かって走った。
高志原にある工業高校を過ぎると徐々に民家が少なくなり、反対に緑が多くなってくる。
松江の良さは市街地から自転車で三十分も走ると山並みのある風景が見られる点にある。

松江駅近くの逗留先から向かうと左手には「出雲国風土記」で「神名樋野」と呼ばれた茶臼山がそびえ、周辺には大庭鶏塚古墳や山代二子塚古墳などの古墳群、出雲国山代郷正倉跡といった旧跡がある。
僕の住む名古屋にも古墳は多いから決して珍しいというわけではないけど、目の前にある古墳は方墳や前方後方墳といった東海地方ではあまり見られない形である。

墳頂に上がると方墳ならではの「角張った感じ」を体感でき興奮してしまった。
四十路を過ぎると日常生活から感動が減っていくのを感じるが、松江で古墳にのぼることで僕は相当ワクワクしていた。
通勤通学の時間帯、FATBIKEという変な自転車に乗った妙に興奮したおじさんの姿は周囲の人々の目には奇異に映っていたことだろう。
ちなみに少し足を伸ばすと出雲国府跡や国引きを終えた八束水臣津野命が「おゑ」といって杖をついた「意宇の杜」に比定された場所もあり、神名樋野を中心にこの周辺が出雲国の中心であった当時の様子が想像できる。

眞名井神社は意宇平野をのぞむ神名樋野の南麓に鎮座する。
FATBIKEを入り口近くに止めて、鳥居をくぐり石段を上がると広々とした境内に出た。
拝殿まで100歩、まずは参拝。
ひとっ子一人いない静かな境内、といいたいところだが本殿が鎮座する神域内にはひとの姿が。
今回の旅で何度か社殿工事に出くわしたけど、その一発目である。

寛文二年軸立の本殿は県指定文化財。
これまた名古屋では目にすることのない大社造の社を前に、出雲に来たことを実感した。

写真は島根県松江市。

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