190508宇留布神社1

熊野大社近くの公園で昼食をとってから、意宇川沿いを再び松江の市街地方面に走った。
大石の辺りで意宇川を渡り玉造温泉方面に抜ける山道に入ると、道は少しずつ上り出した。
変速機がついていない我が愛車、これ以上座ってペダルを漕げないというところでおもむろに立ち漕ぎに切り替えて、ノロノロとペダルを踏んだ。

目の前には斜度「10%」の標識。
幸いすぐに峠に着いたので次の瞬間、一気に下る。
立ち漕ぎの際にウインドブレーカーを脱いでいたので、汗冷えしてしまいそうなくらい下りでは涼しい風を受けた。
ヒイヒイいいながらペダルを漕いでも下りはあっという間である。
でもこの爽快感が忘れられないから自転車はやめられない。

坂を下りきると平原の集落に出た。
目的の宇留布神社はお寺の裏手に当たる小高い山の上に鎮座していた。
鳥居をくぐり石段を上がって拝殿まで100歩、まずは参拝。

大社造の本殿と拝殿に吊るされた太くて大きなしめ縄はイメージしやすい「出雲らしさ」である。
でも縄で小さな御幣がくくりつけられた切り株(荒神さん?)や天照大神、大己貴命、少彦名命等の神名が刻まれた六角柱の社日塔など、名古屋の神社ではまず見ることのできない神々や信仰スタイルはこちらに来て初めて知った「出雲らしさ」である。

また、境内を吹き抜ける風は峠を越えて汗ばんだ体を包み込み、鳥のさえずりは耳に心地よい。
松江の市街地から遠くない場所に、ひっそりとたたずむ神社があるというのもこの旅でないと見つけられない「出雲らしさ」といえるかもしれない。

ところで「式内調査報告」に面白い話が出ていた。
当社はもともと「室山」(三諸山と同義?)という山の中腹に鎮座していた。
平原には大和の三輪山同様「蛇体伝説」が伝えられており、室山には蛇が棲んでいると信じられているという。
そのため集落を流れる平原川では蛇に似た鰻を神の使いであるから捕ってはいけないといわれているそうだ。

写真は島根県松江市。

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