調理関係で自宅から送ったものはすべてアウトドア用品ばかりだった。
ナイフ、コーヒードリッパー、メスティン(アルミ製飯ごう)、携帯用箸、チタンカップなど。

一番活躍したのはメスティン。
ご飯を炊くことはなかったけど毎朝のコーヒー、昼食時、味噌汁のお湯を沸かすのに毎日使った。
同じくチタンカップもコーヒーと味噌汁を飲むのに使ったし、携帯用箸も朝昼晩の食事で使用。

逆に、一番使わなかったのがナイフだ。
備えつけの包丁があったので使う機会がなかった。
アウトドア用品が役に立つとはいえ「プチ移住」はキャンプではないので、ブッシュクラフト用の木材をたたき割れるナイフは完全にオーバースペックだった。
むしろあると便利だったのはハサミ。
毎日の暮らしにはスーパーやコンビニを利用するので、購入したものを切るハサミの方がよほど重宝したことだろう。
だから次の「プチ移住」ではハサミを持っていくことに決めている。

それともうひとつ持っていくとすれば洗濯バサミである。
奇しくも「ハサミ」という点で共通している。
松江での暮らしでは毎日自転車に乗って出かけていた。
帰宅後はシャワーを浴びて洗濯というのが毎日の生活パターンだった。
洗濯物は部屋干し用の物干し台があるくらいだから室内干しが推奨されていたようだが、ベランダには物干し竿もあったのでできるだけ外に干していた。
洗濯物をハンガーにかけて竿につるす。
何もなければいいのだけど風でも吹こうものならつるっとしたTシャツはハンガーから滑り落ちてしまうことが多かった。
洗濯バサミは備えつけがないので、洗濯バサミがたくさんついたハンガーから数個を取って単体の洗濯バサミとして使用した。
するとこれが便利で、洗濯物だけでなく封を開けたコーヒー豆や米の袋を閉じる際に活躍した。

いま思えば洗濯バサミくらい買えばよかったのだけど、そのときは取って使うという発想しかなかった。
だから洗濯バサミも必需品である。