高松に来た翌日から讃岐国の式内社巡りに奔走した。
三日間走りまくり、三日目は自宅を出てまんのう町まで走り、帰りも丸亀経由で高松の逗留先まで戻った。

年齢のせいかもしれないが、FATBIKEで長距離を走ると体が痛くなることがある。
昨日も予測通り体の節々の痛みと頭痛がひどくなった。
翌日である今日は天気予報によると快晴。
降水確率は0パーセントである。
ならば走りに行こうと思ったけど、松江滞在中もそうであったように三日走って一日休む「三勤一休」をしないと体調が崩れてしまう。
自転車日和の快晴だがここは大事をとって休むことにした。

妻に話すと「瀬戸内国際芸術祭」で島々を巡る予定を取りやめ休みを合わせてくれた。
そこで琴電に乗り金比羅詣に行くことにした。
高松での逗留先から琴電の駅は近いので歩いて行けばいいのだけど、せっかくだから全国一といわれる商店街を見物がてら瓦町駅まで歩くことを提案した。

商店街は営業前にも関わらず通勤の人々でごった返していた。
当たり前だが高松には高松の日常がある。

瓦町駅で一日乗車券を購入し終点の琴平駅へ向かった。
昨日も琴平を訪れているので二日連続でやって来るとは思いもしなかったし、昨日の時点では金刀比羅宮に登拝するとは思ってもいなかった。
登り初めから本宮まで石段を785段。
どこかで、石段を駕籠に乗って参拝できると聞いたことがあった。
でもそれは時代劇の話で現実にはあり得ないだろうと思っていたら現代の篭屋さんがちょうどお客を乗せて石段を上がっている光景を目にした。

石段は緩やかな斜面から次第に急になっていった。
それでも一定のペースを保ちながら上がっていくと思った以上に早く本宮へ。
本日は金刀比羅宮の例大祭なので拝殿では祭事が執行されていた。
祭礼の邪魔にならないように手を合わせ、足早に奥社を目指した。

本宮の裏手には奥社に伸びる道があり、583段追加。
本宮までの道と違い、森のなかを歩いて行く。
木々と山の気を体に受けながらの登拝。
いくつか小祠があり何度も奥社と勘違いした。

ジグザグとつづら折りの石段を上がっていく。
辛い半面、樹間からのぞく風景は最高だ。
讃岐平野だけでなく遠く、瀬戸大橋まで見渡すことができる。
頑張って登ったご褒美の風景。
奥社で手を合わせ少し休憩してから下山。

金刀比羅宮は式内社ではないが古い神社である。
式内社だけを回っていれば有名な古社とはいえ訪れることはなかったかもしれない。
頭痛は完全に治まり、昨日までのサイクリングの疲れはほぼなくなった。
明日からは高松「プチ移住」の後半戦に入る。
今日の気分転換のおかげで残りの古社巡礼に力が入りそうだ。