松江での「プチ移住」を終えて名古屋に帰ってきたのは六月の頭だから、そろそろ五ヶ月がたとうとしている。

六月いっぱいはのんびりして再び働き始めたのは七月から。
もといた介護事業所で非常勤として働きだした次に、市場での荷運びの仕事、さらに八月からホテルの清掃業務を始めた。

介護の仕事は以前やっていたことなのでそれほど大変とは思わない。
ただ毎週水曜日に事務の仕事をやるため事務所に行くのがやっかいなくらいだ。
市場の仕事は朝早いことと配達先のお客さんの車の位置を覚えるのが大変。
朝早いのは慣れるしかないし、車の位置はまだまだメモを見ながら勉強中である。
ホテルの清掃はどうかといえば、週二回とはいえ三ヶ月やったのでだいぶ慣れはした。
ワンフロア十七室中、全室清掃という日はいままでなく、最大十三室。
シーツをはがしたあと、ユニットバスを洗い、その後、ベッドメイクと備品の片つけに掃除機かけ。
部屋の掃除のほかにリネン室の整頓もあるけど、流れとして毎回変わらないので、仕事内容自体は必ずしも難しくはない。
もともと介護の仕事でも清掃はやっていたので軽い気持ちで応募したのだが、実際にやってみると結構しんどい。

業務時間はチェックアウト後の午前十時からチェックインが始まる午前三時まで。
最初のうちは仕事を覚えるため先輩社員についてその指示に従って洗いをしたりベッドを作っていた。
僕の勤務は毎週火・木の二日間だからなかなか上達せず、という状態が続いた。
仕事の流れをひととおりメモし内容を頭にたたき込んでも、実際現場に立つと体が思うように動かない。
無駄な動きが多いので時間ばかりを食う。
当時、一回にできる部屋数は十部屋未満、それも手伝ってもらってやっと終われるレベルだった。

それがようやくマシと思えるようになったのは十月に入ってから。
自分なりに無駄と思われる行動・動作を少しずつ改善していった。
いままで数回でやっていた動作を一回でできるように細かいところを少しずつ見直したら、時間内に終わるようになった。
とはいえまだまだ最終チェック時にやり残しがあったり、ほかのことで注意されたりすることはあるのだが。

今日は珍しく部屋数が少なかった。
朝の打ち合わせ時点では十一部屋だったのがフロアに上がるとそのうち二部屋が未清掃に変更となった。
階をまたいでの掃除なので大変ではあったけど、終業三十分前には終えることができた。

カタツムリのようにゆっくりしか上達することしかできないけど、年齢のことを考えると少しずつでも成長を感じられることがありがたい。