宇閇神社の論社二社のうち綾歌の宇閇神社はレオマワールド手前の小高い丘の頂部分に鎮座する。
神社の最寄り駅はことでん琴平線栗熊駅。

快晴のその日、逗留先のマンションを出て最初の訪問先である田村神社を訪れた。
二番目の宇閇神社へは田村神社参拝後、ことでんの線路に沿って走っていった。
しかし早く着きたい一心に休憩なしでペダルを漕いでいたから一時間ほど走りっぱなし。
ロングツーリングバイクではないわがFATBIKEなので体が痛くなる前に休憩を入れなくてはいけない。
国道32号線をレオマワールドへ続く道で南下すると交差点にコンビニがあった。
神さまの前で疲れた顔をするのは申し訳ない。
コンビニコーヒーでひと息入れた。

コンビニ前の道を上がりきった場所が森になっていた。
入口は奥まったところにあるため道路沿いに鳥居はなく、代わりに「宇閇神社古墳」の案内板が立っておりその矢印に導かれて境内へ。
日の当たる道が突如、木々により密に覆われ薄暗くなるとそこは神社の入口で鳥居が立っていた。
そのすぐ左側の盛り上がった場所が宇閇神社古墳である。

墳上へは上がれるようになっていた。
立ち入り禁止になってはいるが石室をのぞくこともできる。
横穴式石室の羨道は境内の社務所近くまで伸びているそうだ。
神社という場所と一体になっているのがよく分かる。
古墳が先か神社が先か。
古墳前の説明には古墳時代後期とあり、「式内社調査報告」には神社の創始について「允恭天皇の御代、酒部盆甲黒丸の創祀」とあるから古墳のあとに神社が築かれたことになる。
それにしても死穢を忌み嫌うはずの神社と古墳という名の墓がこうして一体化しているのは不思議としかいいようがない。

古墳を堪能してから境内へ。
鳥居をくぐり正面にある拝殿まで45歩、まずは参拝。
祭神は鵜羽葺不合尊。
同報告には「三代物語」を引いて当社に関係する逸話を載せている。
鵜が盆甲黒丸に清泉の場所を教えたことから郡名が鵜足になった地名潭に加え、井の上に祠を建て酒を醸しその味が甘く色が黒かったことから盆甲黒丸という名前になり、允恭天皇に献納したことから酒部の姓を賜ったという。