「式内社調査報告」の加麻良神社の記事を読むと「追記」欄に観音寺市植田町の加茂神社が異説として掲載されている。
論社ではなく「異説」というのはどういうことだろう。
現地を訪ねれば何かが分かるのだろうか? 

加茂神社の境内に入るととにかく風が強かった。
降っていた雨が止んでくれたことはありがたいけど、その分風が出てきた。
平野部に鎮座し神社の周りは住宅地である。
境内が広いこともあって入口が分かりにくいがどうにか鳥居を見つけ出した。
鳥居をくぐり拝殿まで35歩、まずは参拝。

拝殿までの途中には「延喜神明式讃岐二十四社内」と刻まれた石柱が立っていた。
ただ具体的な社名は記されていなく、加麻良神社のことを指すのだろうが、説明はない。
また由緒も見当たらず、讃岐の式内社と目される神社の多くに吊された二十四社の社名が書かれた扁額もなかった。

ということはやはり当社が式内社であるという根拠は薄いということだろうか。
「式内社調査報告」には当社を加麻良神社とする近世の資料として「生駒記」「全讃史」をあげている。
そこでは地元で「カマラ」が「加茂良」(カモラ)と呼ばれていることを理由としているが、記事を書かれた岸上康久先生も「論拠として弱い」と述べられている。

余談だが、ベンチに座ってメモをとっていると防災無線が聞こえてきた。
何かを気をつけるよう注意喚起している。
もしかして不審者情報か。
太いタイヤの怪しげな自転車に乗った男が観音寺市内をうろついている、そんな情報だったらどうしようと思ったが、無線を最後まで聞くと「詐欺」という言葉が入っていた。
振り込め詐欺など特殊詐欺事件への注意喚起だったようだ。
よかった、不審者と間違えられなくて。