出雲国の式内社のなかで「出雲」を冠した神社ってじつは出雲神社しかない。
出雲大社も延喜式では杵築大社というから「出雲」はつかない。
出雲国の出雲郡にある出雲神社。
出雲大社に次ぐような大きな神社を想像していたが実際にはとても小さな神社だった。
もっとも現在、出雲神社という神社は存在せず諏訪神社がその論社とされる。

唐川の集落からひたすら坂を上がり峠に至ると、そこから一気に下るのでそのまま下ってしまいたい衝動に駆られた。
ちょうど木陰で休んでいるおじさんがいたので声をかけ神社の場所を尋ねると教えて下さった。

「カーブを大きく回ると途中に看板が出ちょる」

早速カーブに差しかかるとおじさんの言葉通り諏訪神社の看板が出ていた。

FATBIKEをとめて石段を上がり丘の上に向かった。
石段の段はコンクリート製のしっかりしたものだ。
話は前後するが、韓竈神社と斐代神社で坂道を上がったあとなのでキツく感じる。
そのうち鳥居が現れ、そのまま進むと広場で出た。

鎮座するのは思った以上に小さな社。
拝殿と本殿が一体化された大社造の社殿で、境内地の割には小さく感じられた。
すでに回ったなかでは志保美神社と同じ規格で建てられているようだった。
鳥居から本殿まで57歩、まずは参拝。
参拝ノートが置かれていたので記帳ついでにページをめくってみると地元以外にも関東方面からの参拝者もいたので驚いた。

祭神の武御名方命は、国譲り神話で出雲を追われ信州の諏訪に逃れた神である。
出雲神社とはどういう関係かは分からないけど、もともと出雲の神であるので違和感はない。

「延喜式」では当社の次に「同社韓国伊大氐神社」が列挙されているが、独立した社はなく諏訪神社に合祀されているそうだ。