富山に行くのはいつ以来だろう。
記憶は定かではないけどおそらく青春18きっぷを使い名古屋から北陸本線経由で富山に行き、高山本線に乗って岐阜経由で名古屋に戻ったのが最後だったはず。
そのとき富山で少し時間があり駅前の書店で帰りの車内のお供として一冊購入したことを覚えている。
二十年くらい前のことだと思う。

北陸といわれる場所が好きで年に数回訪れるが、ほぼ福井に限定される。
名古屋から目的を持ち日帰りで行くには滞在時間を考えると福井くらいまでが限度だろう。
FATBIKEに乗っての古社巡礼も北陸は福井県で足踏み状態である。

さて、自転車とは関係なく富山を訪れた。
普段のように神社でも自転車でもなく純粋に温泉を目的とした旅。
名古屋から高速バスに乗り富山へ。
そこから富山地方鉄道で向かったのが宇奈月温泉。

車窓からは雪をかぶった北アルプスの山並みと一面の田んぼ。
山から流れ出る雪解け水が田を潤し、また海に流れ込み豊富な海の幸を育む。
米と水がおいしければ酒も期待できる。
地鉄に乗り車窓を眺め鱒ずしを頬張りながらカップ酒をあおる。
まさに富山旅の醍醐味だ。

宇奈月温泉に着き予約していた駅近くのホテルへ。
透明な泉質を夕に二回、朝に二回味わった。
介護、市場、ホテルで酷使する体を湯がいたわるように体を包み込む。
普段の旅はFATBIKEに乗って短い時間のなかで神社を回る、仕事同様、体を酷使する旅だ。
四十代はまだ体力があるのでなんとなく無理ができそうな気もするが、温泉旅行で湯に体をゆだねることを覚えると、体のメンテナンスがいかに大切さを思い知らされるようだ。

でもそれが富山でよかった。
米よし、酒よし、魚よし、味噌よし、景色よし、温泉よし...
そしたらFATBIKEで越中国を旅したくなった。