名古屋発! 町の神さま考

FATBIKEで巡る古社巡礼の旅...

名古屋市西区:全体

【町の神さま考】屋根神さまは残せるか、「ウオーク」の挑戦

121201屋根神ウオーク2

六年前のある月次祭の日、産業技術記念館近くを歩きながら一変した風景にわが目を疑った。
駐車場におまつりされていたはずの社がなくなり、跡地が車二台分のスペースに変わっていた。

屋根神さまといってもすでに下に降ろされてはいたが彫刻の細かい社はなかなかの存在感で、神域のなかに鳥居まで備えた“ミニ神社”だった。

「もうやめることにしたから」

屋根神さまが消えてしまうのはいまでは珍しいことではなく、最後を見届けたことは一度や二度ではない。
神さまとはいえ、長年町内を守ってくれた存在であり、見慣れた風景の一部分である。
なくしてしまうことは別れにも似た悲しい気持ちになる。

どうすれば屋根神さまを残していくことができるだろう。

町内や隣組で管理する神さまの保存には、実際に管理している地域の方々にこそその価値を認めてもらうことが必要だ。

その思いが「屋根神ウオーク」として実を結び、今年で六回目。
西区の特色ある文化を伝えるイベントとして根づき始めた。
多くの方々の尽力のおかげでここまで発展したことを嬉しく思うと同時に、地域の人々にとって、屋根神さまの価値を再認識していただく貴重な機会であり続けることを切に願うばかりだ。

写真は名古屋市西区。

【ことば】代が変わっても...

「うちらは戦前からまつっとりますで、以前は向こうの六軒長屋にあったんですけど。戦前から親の代からやってまして、代が変わってもこうしてやっております」


--解説--
いまでは橋のたもとに置かれているが、かつては西側の長屋の屋根におまつりされていた。
名古屋市西区/2005年1月
カテゴリ
最近のコメント
ブログについて
FATBIKEというタイヤの太い自転車に乗って延喜式内社を訪ねる旅に出ています。屋根神さまから式内社へ。自転車に乗って神社を訪ね、写真を撮りブログを書く、そんな楽しみに浸る毎日です!
ライブドア 天気
管理人紹介
1973年7月生まれ。以前は名古屋や愛知県の屋根神さまを探しては写真に残していたが、2015年に岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」に触発されて敦賀市の式内白城神社を訪れたことから式内社に関心を持つ。現在は介護の現場で働く傍ら、各地の式内社をFATBIKEに乗って訪ねる日々を送っている。
お願い
◆お問合せ、ご質問、取材などご連絡はコメント欄へお願いします。後ほどご連絡差し上げます。


◇ ◇ ◇


◆当ブログの写真や図、文章等の無断転用・転載を禁止します。
お知らせ
2016年8月現在、屋根神さまの残存確認は行っておらず、「市内屋根神所在地一覧」(2006年作成)に掲載されている屋根神さまのうちすでに消滅したお社もあると思われます。今のところ内容を更新する予定はありませんので、屋根神さまを訪ねる際は消滅したお社があることをご承知おきいただいた上で、「参考資料」としてご活用いただければと思います。
  • ライブドアブログ