名古屋発! 町の神さま考

FATBIKEで巡る古社巡礼の旅...

名古屋市:昭和区

【屋根神】昭和区北山本町/昭和-1

昭和-1












昭和-1
所在地:名古屋市昭和区北山本町
    Nagoya-shi Showa-ku kitayamahonmachi
祭 神:秋葉・熱田・津島・伊勢・御器所八幡
場 所:台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭・夏祭(7月)・秋葉祭(12月)
氏神社:御器所八幡宮
地 図昭和区の屋根神さま所在地(Google Map)
メ モ:祭礼によって提灯の中心につるす神社が異なる。正月=伊勢、夏祭=津島神社、秋葉祭=秋葉神社

・11年7月1日
朝一番に北区を歩き時計を見るとまだ午前7時半である。「もしかしたらまだ間に合うかも」という期待を胸に大曽根駅からJR中央線に乗り一路鶴舞駅へ。足早に鶴舞公園を通り抜け昭和区北山本町へ。旧郡道に出て北上すると社にはられた紫幕が目についた。8時5分ほど前に到着すると、顔見知りの氏子総代•Kさんが社を雑巾で拭いていた。7月1日は年に数回しかない5社の提灯を飾る日である。「今日は津島さんだで提灯出すけど、あんた写真集撮るなら提灯あった方がいいね。一応ね、8時から朝のドラマ見て15分から(町内)会長さんが出てきて飾るもんでね。一人ではできんでね」
正月と7月1日の津島神社、12月15日の秋葉神社の祭礼時には社の前に台を設置して提灯をつるす。その台は普段はブルーシートにくるまれて社の東側に寝かされている。それを外に出して組み立てるには数人の労力が必要である。2年前にはたしか、町内会長と氏子総代+1の三人が準備を行った。
天王祭では社の中にまつられている津島神社のお札の位置を真ん中に移動する。また提灯の配列も変える。北山本町では提灯の中に電球を入れて夕方暗くなると自動で灯りのスイッチがつくシステムになっている。片つけは翌日である。
ドラマが終わった時間に会長と氏子総代が出てきて組み立てるのだが、お喋りのやり取りが面白い。長く同じ土地に住んだ仲間でもあるので遠慮のない会話が繰り広げられ、写真を撮りながら思わず笑ってしまうこともあった。しかし2年前と違うのは前出のKさんが氏子総代になったことで、かつてはNさんが務めていた。私もNさんからは何度も神さまの話をうかがった。そのNさんは昨年にお亡くなりになられたという。神さまだけでなく神さまを長年に渡り守ってきた方がいなくなるということは神さまがなくなる以上に残念である。神さまを知るひとがまた一人いなくなった。寂しいことである。
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・07年12月15日
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・06年7月1日
 写真展開催中の7月1日、昭和区北山本町の夏祭を訪れました。北山本町にはかつて1丁目と2丁目にはそれぞれ神さまがまつられていましたが、現在では1丁目のみ。ちなみに2丁目の神さまは屋根にまつられていた神さまで、かつて私も3年ほど通って写真を撮らせていただきました。余談ですが、今回の写真展『まちの文化遺産「屋根神さま」』の案内にも使用しました。
 この日は午前7時30分ごろに現地入りし、8時ころに出てこられた方から祭礼準備の時間をお聞きし、神さますぐ後ろの喫茶店で待機していました。そして喫茶店を出てきた時には社殿にお供物が飾られていました。
 また、こちらの神さまは後ろの建物の屋根部分にまつられていたといいますが、数年前におろされて現在に至っています。
 祭神には名古屋でも珍しく熱田、伊勢、津島、秋葉、御器所八幡(氏神)の5社をまつっており、年3回行われる祭礼にあわせてお札と提灯を真ん中に飾り付けます。例えば今回は夏祭(天王祭)であるのでお札、提灯ともに津島神社を真ん中にまつっていました。現在は北山本町1丁目の8組56軒でまつっているそうです。



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【町内社】昭和区北山町/昭和-番外

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昭和-番外
所在地:名古屋市昭和区北山町
    Nagoya-shi Showa-ku kitayamacho
祭 神:御器所八幡宮
場 所:神域内石台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社:御器所八幡宮
地 図
メ モ:北山八幡社

・10年6月12日
 写真掲載しました。

・10年6月1日
 同区小桜町や鶴羽町と同じように小さなスペースですが、町内の神さまとして普通の神社と比較しても遜色のないくらい立派なお社です。神社を構成する鳥居と北山八幡社と書かれた柱、また向かって左側の「国威宣揚」と刻まれた掲揚塔、常夜灯などは石造です。掲揚塔には「昭和十五年十一月 北山町」との文字も見られます。こちらも御器所八幡宮の摂社ですが、地図を見てみると近くにある鶴舞公園内の古墳も「八幡山古墳」なので、なにか縁があるのでしょうか。
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【町内社】昭和区鶴羽町/昭和-番外

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昭和-番外
所在地:名古屋市昭和区鶴羽町
    Nagoya-shi Showa-ku tsuruhacho
祭 神:御器所八幡宮
場 所:神域内石台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社:御器所八幡宮
地 図
メ モ

・10年6月11日
 写真掲載しました。

・10年6月1日
 同区小坂町などと同様、御器所八幡宮の摂社としておまつりされています。鳥居、玉垣ともに木製でかなり古く、神域内には灯籠などもあり、“小さな神社”といったところです。細い路地沿いに設置されています。
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【町内社】昭和区小桜町/昭和-番外

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昭和-番外
所在地:名古屋市昭和区小桜町
    Nagoya-shi Showa-ku kosakuracho
祭 神:御器所八幡宮
場 所:神域内石台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭・夏祭・秋祭
氏神社:御器所八幡宮
地 図
メ モ:御器所八幡宮摂社とかかれた石柱あり

・10年6月10日
 写真掲載しました。

・10年6月1日
 今回から一般的な屋根神とは違うのだけど、屋根神に近い、親戚のようなお社を掲載していこうと思います。昭和区御器所界隈には御器所八幡宮を中心として各町内の神さまが存在しています。西区など名古屋の中心部だと、それがいわゆる屋根神と呼ばれる形態の社となるのですが、市内でも地区によっては必ずしもそうではないようです。昭和区や千種区は熱田、津島、秋葉の三社に加え、地域の氏神信仰が厚い地域で、祭神の中には必ず入れられています。
 御器所八幡宮の氏子地域におまつりされている社には屋根に設置されていた屋根神もかつてはありましたが、現在ではすべてなくなりました。一方、小さな神域を設けおまつりしている社は少なくありません。
 こうした社はいつごろできたのかははっきり分かりませんが、どの社にも八幡社の摂社である旨が刻まれた石柱と、「国威宣揚」とかかれた国旗掲揚台が見られることから、戦前及び戦中に作られたのではないかと思われます。

【準屋根神】昭和区緑町/昭和-2

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昭和-2
所在地:名古屋市昭和区緑町
    Nagoya-shi Showa-ku midoricho
祭 神:尾陽・熱田・津島・伊勢・御器所八幡
場 所:神域内石台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図昭和区の屋根神さま所在地(Google Map)
メ モ:桜花学園敷地内

・10年6月9日
 写真変更しました。
【区分】「屋根神」→「準屋根神」

・10年6月1日
 月次祭で訪れましたが、午前9時にはまだ準備は行われていませんでした。祭神は御器所八幡宮のほかに、熱田、秋葉、津島の三社が含まれますが、この社の近辺に存在する町内社と同様に御器所八幡宮の摂社のような存在と思われます。なお近在の社は鶴羽町、小桜町、北山町で見られます。
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・かつておまつりされていたときの姿
昭和-2

【準屋根神】昭和区小坂町/昭和-10

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昭和-10
所在地:名古屋市昭和区小坂町
    Nagoya-shi showaku kosakacho
祭 神:秋葉・高牟・伊勢・熱田・津島
場 所:神域内内台上
向 き:東
地 図昭和区の屋根神さま所在地(Google Map)
祭礼日:正月・月次祭・高牟神社祭礼
氏神社:高牟神社
メ モ:小坂町東部町内会

・10年6月5日
 写真追加しました。
【区分】「屋根神」→「準屋根神」

・10年6月1日
 月次祭に訪れましたが、お正月のように提灯などはなく、お供え物がお盆の上に置かれているだけでした。社手前の賽銭箱には高牟神社でのおまつりのお知らせが張られていました。千種区から昭和区にかけてはこのように高牟神社の末社的な性格をもつ社が見られます。
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・09年1月1日
 撮影していると近所の方が出てきたので話を聞いてみました。
「『小坂町東部町内会』の神さまで五組でおまつりしています。かつての屋根神さま。以前はうちのおじいさんが1、15日にしっかりとおまつりをやっていたけどね。いまは当番でやっています。お飾りは高牟神社のおまつりに合わせてね」
昭和−10

【準屋根神】昭和区曙町/昭和-3

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昭和-3
所在地:名古屋市昭和区曙町
    Nagoya-shi Showa-ku akebonocho
祭 神:秋葉・熱田・津島・伊勢・御器所八幡
場 所:台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社:御器所八幡宮
地 図昭和区の屋根神さま所在地(Google Map)
メ モ

・10年6月4日
 写真を変更しました。
【区分】「屋根神」→「準屋根神」

・10年6月1日
 月次祭に訪れると、すでに飾りつけが行われていました。昭和区の御器所八幡宮の氏子地域ではこちらのように祭神を5社まつるケースが多く見られます。提灯の写真では御器所八幡宮は一番隅にまつられていますが、社には熱田・津島・秋葉の紋はなく橘紋だけが見られることから、西区内に多い神さまと違い、御器所八幡宮の末社的な性格が強いようです。
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【屋根神】昭和区御器所/昭和-6

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昭和-6
所在地:名古屋市昭和区御器所
    Nagoya-shi Showa-ku gokiso
祭 神:尾陽・伊勢・御器所八幡
場 所:ドングリ広場内脚上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図昭和区の屋根神さま所在地(Google Map)
メ モ:「THE Showa」(昭和区役所にて配布)参照。

・10年5月23日
 写真を変更しました。

・10年5月1日
 月次祭に訪れましたが、訪問時にはすでにお供え物が下げられていました。

・04年9月15日
 午前8時半ころ屋根神さまがまつられている「天池どんぐり広場」に到着。すでに準備は終わっていたようで、園内には人影はなかった。 
 準備といっても一般的な屋根神さまで見られる提灯はないが、榊が新しくなっており、お供えもされていた。
 月次祭時に訪れるのは初めてなので、1日には別の祭祀方法があるのかもしれない(最近では月二回を一回に省略して行うところもある)。高所にあるためはしごをかけてお祭りの準備をしているはずなので、次回はぜひとも準備の現場を目にしたいものだ。

【準屋根神】昭和区御器所/昭和-5

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昭和-5
所在地:名古屋市昭和区御器所
    Nagoya-shi Showa-ku gokiso
祭 神:秋葉・熱田・津島
場 所:神域内台上
向 き:東
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図昭和区の屋根神さま所在地(Google Map)
メ モ

・10年5月22日
 写真変更しました。
 【区分】「屋根神」→「準屋根神」

・10年5月1日
 月次祭を訪れました。御器所と東郊通の間には町内の神さまが多く存在していますが、多くは屋根にルーツを持つというよりも、こちらの社のようにもともと小さな神社用地に社をおまつりしているケースが目立ちます。屋根にまつる形態は郡道など大通り沿いに建ち並ぶ家におまつりされたようです。

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【第2刷】昭和区内屋根神分布一覧

 市内屋根神一覧表、「名古屋市昭和区」をUPいたしました。2006年のデータを基準に作成しており、「昭和-1」等の番号は「屋根神」写真の番号と連動しています。

★「名古屋市昭和区内屋根神分布一覧」はこちらから。

※所在地は丁目までの掲載となります。

<更新情報>
・第2刷発行:[09/1/2]
昭和-10:昭和区小坂町の神さまを追加。
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ブログについて
FATBIKEというタイヤの太い自転車に乗って延喜式内社を訪ねる旅に出ています。屋根神さまから式内社へ。自転車に乗って神社を訪ね、写真を撮りブログを書く、そんな楽しみに浸る毎日です!
ライブドア 天気
管理人紹介
1973年7月生まれ。以前は名古屋や愛知県の屋根神さまを探しては写真に残していたが、2015年に岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」に触発されて敦賀市の式内白城神社を訪れたことから式内社に関心を持つ。現在は介護の現場で働く傍ら、各地の式内社をFATBIKEに乗って訪ねる日々を送っている。
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お知らせ
2016年8月現在、屋根神さまの残存確認は行っておらず、「市内屋根神所在地一覧」(2006年作成)に掲載されている屋根神さまのうちすでに消滅したお社もあると思われます。今のところ内容を更新する予定はありませんので、屋根神さまを訪ねる際は消滅したお社があることをご承知おきいただいた上で、「参考資料」としてご活用いただければと思います。
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