午前5時。
雪こそ降っていなかったものの、冷気を伴った風は走るほどにヘルメットの隙間から頭皮に吹き注がれた。
車もまばら、歩いている人なんていない。

一週間ぶりのFATBIKEの旅である。
前回走ってから一週間しかたっていないけど、ストレスでもたまっていたのだろう、休みが待ち遠しく、その間、次の行き先ばかりを考えていた。

自宅を出た僕はJR中央線沿線を走り名古屋市北部を目指した。
人通りが少なく寒くて暗い冬の5時台は自転車で走るにはふさわしくないけど、早く出れば一日が長く使える。
走り疲れた状態で暗闇を走るのは危険なので、同じ暗闇ならテンションの高い朝に走る方がマシだ。

熱田区の自宅を出発した僕は守山区志段味から東谷山を歩いて越え瀬戸市へ。
道祖神伝説が残る妻神社から県をまたいで岐阜県多治見市へ入り、再び瀬戸に入ると盗難除けで有名な雲興寺を参拝。
自宅には午後5時少し前に到着。

変速機がなくタイヤがデカいFATBIKEは大変乗りにくい乗り物だが、一週間が待ち遠しくて仕方のない楽しみの多い自転車でもある。