名古屋発! 町の神さま考

FATBIKEで巡る古社巡礼の旅...

屋根神さま

【FATBIKE漫遊記】一週間に一度の楽しみ、FATBIKEの旅へ

午前5時。
雪こそ降っていなかったものの、冷気を伴った風は走るほどにヘルメットの隙間から頭皮に吹き注がれた。
車もまばら、歩いている人なんていない。

一週間ぶりのFATBIKEの旅である。
前回走ってから一週間しかたっていないけど、ストレスでもたまっていたのだろう、休みが待ち遠しく、その間、次の行き先ばかりを考えていた。

自宅を出た僕はJR中央線沿線を走り名古屋市北部を目指した。
人通りが少なく寒くて暗い冬の5時台は自転車で走るにはふさわしくないけど、早く出れば一日が長く使える。
走り疲れた状態で暗闇を走るのは危険なので、同じ暗闇ならテンションの高い朝に走る方がマシだ。

熱田区の自宅を出発した僕は守山区志段味から東谷山を歩いて越え瀬戸市へ。
道祖神伝説が残る妻神社から県をまたいで岐阜県多治見市へ入り、再び瀬戸に入ると盗難除けで有名な雲興寺を参拝。
自宅には午後5時少し前に到着。

変速機がなくタイヤがデカいFATBIKEは大変乗りにくい乗り物だが、一週間が待ち遠しくて仕方のない楽しみの多い自転車でもある。

【屋根神】中村区名駅南/中村-7/廃社

中村-7











中村-7
所在地:名古屋市中村区名駅南
    Nagoya-shi Nakamura-ku meiekiminami 
祭 神:秋葉・熱田・津島(*)
場 所:台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図中村区の屋根神さま所在地(Google Map)
メ モ
備 考:(*)山地英樹著「なごやの屋根神さま」参照

・12年4月5日
廃社を確認しました。

【ことば】代が変わっても...

「うちらは戦前からまつっとりますで、以前は向こうの六軒長屋にあったんですけど。戦前から親の代からやってまして、代が変わってもこうしてやっております」


--解説--
いまでは橋のたもとに置かれているが、かつては西側の長屋の屋根におまつりされていた。
名古屋市西区/2005年1月

【ことば】円通寺が近いもんで...

「ここは(秋葉山)円通寺が近いもんで秋葉さまをまつるところが多いんじゃないかな。戦争のときも秋葉さまをまつっとったから空襲で焼けなかったっていわれてるよ」


--解説--
熱田区旧宮の宿近辺には町内や隣組で大小様々な秋葉社をおまつりしている。秋葉山円通寺が近いからというのが、その理由。話を聞いた隣組では、数年前まではお社が軒下にまつられていたが、その後、大町内の秋葉神社に合祀された。
名古屋市熱田区/2004年12月

【ことば】待っているばかりが能じゃないから...

「日によってやらない場合もあるし、待っているばかりが能じゃないから手を打たないと」


--解説--
東区内の神さまの写真を撮ろうと早朝から待っていると、その様子を見た近所のおばさんが声をかけてくれた。ここはその日によって、また当番によって準備の時間が違うから、待っているだけじゃなくて自分から町内会長さんや氏子総代さんを探して聞きなさい、とアドバイスを下さった。幸い、その後すぐに当番の方がやってきた。
名古屋市東区/2006年12月

【ことば】昔は盛大にやっとったけど...

「いまはおかがりは焚かっせんよ。7月のなかごろに神主さんがみえて、お祓いやってもらう。子どもの夏病みを防ぐやつだわね。昔は盛大にやっとったけど」


--解説--
かつては月次祭のあとに社の前でかがり火を焚いていたが現在では飾りつけのみ。また東区のこの近辺にも神さまがたくさん見られたが、いつのまにかなくなってしまったという。
名古屋市東区/2006年12月

【準屋根神】中区大須/中-1

中-1












中-1
所在地:名古屋市中区大須
    Nagoya-shi Naka-ku osu
祭 神:秋葉・熱田・津島
場 所:神域内石台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図中区の屋根神さま所在地
メ モ

・11年9月1日
【屋根神】→【準屋根神】に変更

 久しぶりに訪れました。10年前までは神さまの東側も長屋が並んでいましたが、いまでは高層のマンションが建ち、風景が一変しました。神域はマンションの敷地に隣接し参道(?)もマンション建設に合わせてか、きれいになりました。神さま自体は以前と変わらずおまつりされています。お社も手前の鳥居状の木柱も健在です。よく見ると提灯が新しくなったようです。マンションを掃除している方によると、マンションができてからこちらに来られたようですが、「毎回熱心にやってみえますよ」と感心していました。
 大須近辺には古い木造家屋が多く見られますが、屋根神さまはあまり見かけません。屋根や軒といった高いところに神さまがおまつりされている光景が一番似合いそうな場所ですが、残念ながら現在ではその姿はありません。裏門前町の公園内にある神さまはかつての屋根神さまを移設したものですから、もしかしたら戦前までは付近でも多く見られたのかもしれません。
※新しい写真は後日掲載いたします。

071215osu

【準屋根神】東区黒門町/東-7/廃社

110901東区黒門町1-6









東-7
所在地:名古屋市東区黒門町
    Nagoya-shi Higashi-ku kuromoncho
祭 神:高牟・熱田・津島
場 所:神域内台上
向 き:南
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図東区の屋根神さま所在地
メ モ

・15年4月2日
廃社確認。
天王社と刻まれた石柱だけが残っています。

・11年9月1日
【屋根神】→【準屋根神】に変更

久しぶりに訪れました。東区筒井・出来町周辺は天王社系の山車が多いせいか神さまも天王社、津島神社が主神級の扱いになっています。ここの神さまも入口に「天王社地」と書かれた石碑が立っています。本日は月次祭のためか扉が開いていたので中に入らせてもらい、社や付属物の撮影を行いました。写真変更。
110901東区黒門町1-5110901東区黒門町1-2110901東区黒門町1-4110901東区黒門町1-1

















・08年1月2日
kuromoncho

【屋根神】東区黒門町/東−6/廃社

110901東区黒門町2-1









東-6
所在地:名古屋市東区黒門町
    Nagoya-shi higashi-ku kuromon-cho
祭 神:秋葉・熱田・津島(*)
場 所:軒下
向 き:東
祭礼日:正月・月次祭
氏神社
地 図東区の屋根神さま所在地
メ モ:(*)岡本大三郎調査「屋根に上がった小祠」参照

・15年4月2日
廃社確認。

・11年9月1日
 久しぶりに訪れました。周囲は9年前に比べて古い木造家屋が減り、マンションや新改築された建物が目だちました。神さまは中の神棚が新しくなったようですが、外側・ガラス扉の可動部分が少し傷んでいるように見えました。お供えには三方にピーマンとサツマイモがドーンと載せられていました。提灯はなし。写真変更しました。
110901東区黒門町2-4110901東区黒門町2-3








・02年1月2日
 おそらく昔は閑所奥にまつられていたのではないだろうか。比較的新しい神棚がガラスケース内に納められている。正月飾りはしめ縄と鏡餅。
東-6

【第3刷】北区内屋根神分布一覧

 市内屋根神一覧「名古屋市北区」をUPいたします。先に公開した分布一覧表同様、2006年のデータを基準に作成しており、「北-1」等の番号は「屋根神」写真の番号と連動しています。所在地は丁目までの掲載となります。

★「名古屋市北区内屋根神分布一覧」はこちらから。

<更新情報>

・第3刷発行[11/9/1]
「北-8」:北区清水の神さまを追加しました。この社は「屋根神文化フォーラム」の三谷さまより教えていただきました。ありがとうございました。

・第2刷発行[09/2/1]
「北-7」:北区平安の神さまを追加。この社は「屋根神文化同好会」の小林さまに教えていただきました。ありがとうございました。
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ブログについて
FATBIKEというタイヤの太い自転車に乗って延喜式内社を訪ねる旅に出ています。屋根神さまから式内社へ。自転車に乗って神社を訪ね、写真を撮りブログを書く、そんな楽しみに浸る毎日です!
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管理人紹介
1973年7月生まれ。以前は名古屋や愛知県の屋根神さまを探しては写真に残していたが、2015年に岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」に触発されて敦賀市の式内白城神社を訪れたことから式内社に関心を持つ。現在は介護の現場で働く傍ら、各地の式内社をFATBIKEに乗って訪ねる日々を送っている。
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お知らせ
2016年8月現在、屋根神さまの残存確認は行っておらず、「市内屋根神所在地一覧」(2006年作成)に掲載されている屋根神さまのうちすでに消滅したお社もあると思われます。今のところ内容を更新する予定はありませんので、屋根神さまを訪ねる際は消滅したお社があることをご承知おきいただいた上で、「参考資料」としてご活用いただければと思います。
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