名古屋発! 町の神さま考

FATBIKEで巡る古社巡礼の旅...

志摩国

【FATBIKE古社巡礼!】志摩國答志郡・粟嶋坐伊射波神社、同嶋坐神乎多乃御子神社

170526佐美長神社1

伊雑宮を出るとまた雨が降ってきた。

不思議なことに神社を参拝している間は雨が止み、神社を出ると雨が降り出す。
偶然かもしれないけど、当日はその繰り返しだった。

伊雑宮に隣接して「磯部の御神田」が広がる。
毎年六月に行われる「御田植式」は日本三大田植祭のひとつ。
神田には祭を観覧するための屋根付きの場所があり、しばし雨宿り。
ネットで確認すると志摩地方にはほとんど雨雲がかかっていない。

西の方が明るくなって雲の切れ間から青空がのぞいたので、当日最後の佐美長神社に向かった。

「式内社調査報告」によれば佐美長神社は「同嶋坐神乎多乃御子神社」と考えられている論社。
志摩磯部駅から程近い消防磯部分署前の交差点北側に神社の森を見つけた。
鳥居をくぐり石段を上がって手前の社まで80歩。
広々として境内には入り口近くに佐美長神社の社と、奥に佐美長御前神社の小社四社が鎮座する。
まずは参拝。
伊雑宮の所管社である当社の祭神は大歳神で地主の神として崇められているという。

宮町駅から始まり二見で一泊した旅はこれで終わり。
雨に降られはしたけど、計画していた神社を無事に訪ねることができて、なによりだ。

写真は三重県志摩市。

170526佐美長神社4

【FATBIKE古社巡礼!】志摩國答志郡・粟嶋坐伊射波神社、同嶋坐神乎多乃御子神社

170526伊雑宮1

安楽島を出発してすぐに雨が降り出した。
霧雨のような雨は、国道167号線を志摩に向けて走っていると次第に強くなってきた。

泥除けのないわがFATBIKEは雨に弱い。
しかし、後輪の後ろには泥除けのように大きいサドルバッグがあるし、最近購入したばかりのレインウェアの調子もよいので、なんとかしのぐことはできた。
それでも全身が濡れてしまう雨中のサイクリングは正直、好きになれない。

近鉄上之郷駅に近づくと伊雑宮への案内が出ていた。
入り口の大鳥居をくぐって境内に入り、手水で手と口を清めて奥に向かった。
遠くにいても木の香りが漂ってきそうなくらい木肌が美しい鳥居と社殿。
入り口から140歩、まずは参拝。

宿衛屋でいただいたパンフレットをよると、伊雑宮の創建は約二千年前。
倭姫命が「御贄地」を定めるため志摩を巡行後、伊佐波登美命がこの地に神殿を建てたという。
祭神は天照大神。

粟嶋坐伊射波神社については書かれてはいないけど、伊佐波登美命は伊射波神社の祭神であり、その伊射波神社は粟嶋坐伊射波神社と考えられている論社でもある。

写真は三重県志摩市。

170526伊雑宮3

【FATBIKE古社巡礼!】志摩國答志郡・粟嶋坐伊射波神社二座、同嶋坐神乎多乃御子神社

170526伊射波神社5

鳥羽市安楽島。
菅島を正面に望む加布良古崎に伊射波神社は鎮座する。

地形図を見るとかなりの山道を歩かなくてはいけないようだったけど、実際には参拝ルートが整備されていた。
安楽島の旅館街にある海に面した駐輪場にFATBIKEをとめて、矢印の書かれた案内板を頼りに神社へ向かう。
歩いて二十分ほどのミニ登山。

途中、海に向かって鳥居とともに「式内伊射波神社」と書かれた標柱が立つ場所があった。
その一ノ鳥居をくぐり石段を上がって境内へ。
拝殿までは460歩。

扉を開けて拝殿のなかに入ると木の香りが漂っていた。
比較的最近建てられたようだ。
参拝し、置かれていたノートに記帳した。

通称「かぶらこさん」と呼ばれる当社は志摩国の一ノ宮。

「延喜式神名帳」には「粟嶋坐伊射波神社二座」「同嶋坐神乎多乃御子神社」と記載され、いただいた縁起によると伊射波神社二座の祭神は伊佐波登美尊と稚日女尊、神乎多乃御子神社の祭神は狭依姫命。

当日は雨が降ったり止んだりの天気にもかかわらず、神社を参った間は幸いにも雨が止んでいた。

写真は三重県鳥羽市。

170526伊射波神社4
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ブログについて
FATBIKEというタイヤの太い自転車に乗って延喜式内社を訪ねる旅に出ています。屋根神さまから式内社へ。自転車に乗って神社を訪ね、写真を撮りブログを書く、そんな楽しみに浸る毎日です!
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1973年7月生まれ。以前は名古屋や愛知県の屋根神さまを探しては写真に残していたが、2015年に岡谷公二著「神社の起源と古代朝鮮」に触発されて敦賀市の式内白城神社を訪れたことから式内社に関心を持つ。現在は介護の現場で働く傍ら、各地の式内社をFATBIKEに乗って訪ねる日々を送っている。
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