
初めて見た、お地蔵さんのような道祖神。 同じ神奈川でも秦野で見た道祖神は、手をつないだり肩を抱いたりしていないものの二人が並立する像である。 双体像が道祖神の本流とは言い切れないだろうけど、主に伊豆で見られるこの単体像は山梨県の丸石とともに独自の進化を遂げた道祖神であるという。 ひと口に道祖神といっても多様な種類を含んでいる。 「道祖神大好きおじさん」の僕にとっては各地でいろんな発見を得られるので、歩きがいもあり、うれしいことだ。 小田原の道祖神と出会った一年後の2014年1月。 福島から長距離を移動して熱海入りし翌朝、伊東を訪れた。 伊東線伊東駅を出るとホテルや旅館の送迎の人々とともに正月休みを伊東温泉で過ごした大勢の観光客の姿があった。 駅前で金目鯛などを売る店もにぎわっている。 僕は持参した折りたたみ自転車を組み立てて、にぎやかな駅前から朝日町の八幡神社に向かった。 写真は神奈川県小田原市。 ※参考文献 武田久吉「路傍の石仏」第一法規 1971 木村博・鈴木茂「せえの神さん」サガミヤ 1976